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騒音計算|騒音シミュレーション|dB


騒音計算|騒音シミュレーション|dB計算

   騒音計算・騒音シミュレーションを用いて騒音対策!騒音問題の発生を予防・解決

 騒音計算の計算式(距離減衰)

   音圧レベルは、伝搬した距離によって減衰します。これを音の距離減衰と呼びます。    音は距離の2乗に反比例して減衰し、これを逆2乗則と呼びます。    下図のように音源からの距離 r1、r2 における音圧レベルをそれぞれ Lr1、Lr2 とすると    距離 r2 における音圧レベルは以下の式で騒音計算することができます。 点音源の場合、距離が2倍離れると、6dB減衰します。
騒音計算:距離減衰計算式
騒音計算:距離減衰計算式
    Lr1:測定点での音圧レベル(dB)     Lr2:評価点での音圧レベル(dB) r1:音源から測定点までの距離(m)     r2:音源から評価点までの距離(m)
騒音計算(距離減衰計算)
騒音計算(距離減衰計算)
 

 dB計算の計算式(デシベル計算の足し算、合成)

複数の音源L1(dB)、L2(dB)・・・Ln(dB)からの音が足し合わされる場合の音圧レベ ルは、単純に L1 + L2 +・・・+ Ln のように四則演算では計算することができません。 このデシベルdBの和(デシベルdBの合成)は以下の式で計算することができます。
dB計算:デシベル計算式(デシベルの足し算・合成)
dB計算:デシベル計算式(デシベルの足し算・合成)
L:n個の音を足し合わせた合成音の音圧レベル(dB) L1~Ln:n個各々の音の音圧レベル(dB)
 

 騒音レベルの目安(デシベルdBと聴感の関係)

   騒音の大きさは騒音レベルと呼ばれ、デシベル(dB)という単位で表されます。    下表に身近な環境騒音での、騒音レベル・デシベル(dB)と、うるささ・聴感の関係を表し    た目安を示します。
騒音レベル(dB)うるささ・聴感の目安身近な環境騒音
120聴力機能障害ジェット機のエンジン近く
110聴力機能障害車の警笛
100聴力機能障害電車通過時の高架下・ピアノ
90きわめてうるさい騒々しい工場内・カラオケ
80きわめてうるさい地下鉄の車内
70うるさい騒々しい街角・掃除機
60うるさい普通の会話・事務所
50気にならない静かな事務所
40気にならない図書館・静かな住宅地
30静か深夜の郊外
20静かささやき声・木の葉ずれ
10きわめて静か人の呼吸音

◇ 騒音シミュレーション|騒音計算

音響コンサルタント業務として、『工場・設備機器・サッカースタジアム・スポーツアリーナ』等の騒音シミュレーションや、『コンサートホール・テレビ局・音楽室・スタジオ』等の遮音計算を行っています。  
騒音シミュレーション・騒音計算を行うことの最大の利点は、事前に効果を予測することができ、効果的で経済的な対策案を検討できることにあります。 騒音シミュレーションの結果を用いれば、寄与の大きい音源と、寄与の小さい音源とを明確にすることができ、「必要な箇所に必要なだけの対策」をピンポイントで行うことが可能になります。
平面コンターマップ_h=1.5m(騒音シミュレーション・騒音計算結果)
平面コンターマップ_h=1.5m(騒音シミュレーション・騒音計算結果)
断面コンターマップ(騒音シミュレーション・騒音計算結果)
断面コンターマップ(騒音シミュレーション・騒音計算結果)
『環境騒音予測ソフトウェア サウンドプラン_SoundPLAN』用いて、騒音シミュレーション・騒音計算を行います。工場や設備機器からの騒音はもちろん、他社では行っている事が珍しい、サッカースタジアムやスポーツアリーナといった大規模施設からの騒音に対するシミュレーションにも対応可能です。
 

◇ 騒音シミュレーション・騒音計算の有効性

騒音が懸念される設備機器を増設する場合や、工場の新築・増築に伴う隣地や周辺環境への音の影響を事前に知りたい場合に、騒音シミュレーション・騒音計算は有効です。 騒音シミュレーション・騒音計算を用いることで、各騒音源毎の寄与の大小を明確にすることができるので、対策案の検討がしやすくなります。 また、コンターマップ(騒音レベル分布図)を作成すれば、対策前後の効果の違いを可視化することができます。 地上50mや100mといった高層のコンターマップを作成することもできますので、高層マンションの窓前での騒音レベルを予測することも可能です。

◇ 騒音シミュレーション・騒音計算の検討方法

騒音シミュレーション・騒音計算は、『環境騒音予測ソフトウェア サウンドプラン_SoundPLAN/小野測器』用いて行います。
建築図面や地形データを基に、音源建物や音源設備機器、周辺建物を含めた3D予測モデルをソフトウェア上で作成します。 音源建物や音源設備機器には騒音源データ(周波数特性毎のパワーレベル)を入力し、騒音レベルを予測したいポイントに評価点(受音点)を配置して計算します。
計算は、音源から評価点(受音点)への直接音、地表面や周辺建物に反射する反射音、防音壁や周辺建物を回り込む回折音を考慮して計算されます。
基礎的な騒音距離減衰計算式回折減衰計算式をページ末に示します。
計算結果は、各騒音源毎に計算されるため、寄与の大きい音源と、寄与の小さい音源とを明確にすることができます。 「必要な箇所に必要なだけの対策」をピンポイントで行う、効果的で経済的な対策案を検討することが可能です。

◇ 騒音シミュレーション・騒音計算の事例

実際の騒音シミュレーション・騒音計算の事例をご紹介します。 図1は工場棟を新築した際の、近隣への影響を騒音シミュレーションした結果です。 図1中央の白抜き建物が新設工場棟です。西側にある住宅地への影響が懸念されています。
図1.平面コンターマップ_h=1.5m(原設計)
図1.平面コンターマップ_h=1.5m(原設計)
表1.騒音レベル予測結果表(原設計)
 
表2.寄与度表(受音点W1)
表1.騒音レベル予測結果表から、規制値を超えている受音点(評価点)を確認することができます。 表2.寄与度表からは、その受音点(評価点)での影響度の大きい音源、小さい音源を確認できます。 図1と表1を見ると、受音点W1が規制値を超えていることが分かります。規制値に対して1.1dB超過しています。 また表2からは、受音点W1においての影響の大きい音源は「北面ガラリ」である事が分かります。 これは、受音点W1に直接面した西面にあるシャッターや窓からの影響よりも、北側からの回り込みの方が、強い影響を与えているという事を示しています。 これらの事から、受音点W1において規制値を下回るためには、「北面ガラリ」の遮音仕様を上げる必要があり、また逆に「西面窓」の遮音仕様は下げる事が可能であると分かります。
 
次に、上記騒音シミュレーション結果を基に対策を行った、対策後の結果を図3、表3に示します。
 
図3.平面コンターマップ_h=1.5m(対策後)
図3.平面コンターマップ_h=1.5m(対策後)
表3.騒音レベル予測結果表(対策後)
行った対策 ・北面ガラリを普通ガラリ→→→消音ガラリ(遮音強化) ・西面窓をT-2仕様→→→T-1仕様(減額)
遮音性能が不足していた箇所を強化することで、全ての受音点(評価点)において予測騒音値が規制値以内に収まっています。 また、影響の小さかった箇所の仕様を下げても規制値をクリアできており、騒音シミュレーションは、VE案を検討する上でも強力な支援ツールになるという事が分かります。

◇ 騒音シミュレーション・騒音計算のご依頼例

・ 工場の新築・増築に伴う近隣への騒音の影響を予測したい。 ・ 設備機器を増設した場合に隣地境界で規制基準値以内に収まるかを確認したい。 ・ 大規模施設を計画中だが、近隣への騒音の影響を知りたい。 ・ 騒音対策を行いたいが、効果的な対策方法が分からない。 ・ 騒音対策前と対策後の効果を事前に知りたい。  など
当社では、このようなご依頼を頂いて、騒音シミュレーション・騒音計算を行っております。 予測したいポイントでの騒音レベル値、騒音レベルの分布を可視化したコンターマップ(平面コンター、断面コンター)を提出いたします。
 
騒音シミュレーション・騒音計算で、騒音問題の予防・問題解決に向けて強力支援  いたします。お気軽にお問い合わせください。

   電話 06-6354-5351

〒530-0037 大阪市北区松ヶ枝町2番5号

◇ 騒音計算の計算式

 ・騒音距離減衰計算式(点音源)

 
騒音計算:距離減衰計算式
騒音計算:距離減衰計算式
      SPLr:rメーター離れた評価点での音圧レベル(dB)       PWL:点音源パワーレベル(dB)        r:音源から評価点までの距離(m)        Q:指向係数Q=2(半自由音場)
 
指向係数Q(距離減衰、回折減衰)
指向係数Q(距離減衰、回折減衰)

 ・回折減衰計算式

 
騒音計算:回折減衰計算式
騒音計算:回折減衰計算式
 
前川チャートの近似式(回折減衰)を用いて計算します。
前川チャートの近似式(回折減衰)
前川チャートの近似式(回折減衰)
 
騒音計算:フレネル数計算式
騒音計算:フレネル数計算式
N:フレネル数  δ:伝搬行路差(m)  λ:音の波長(m)  v:音速(340m/s)  f:周波数(1/s)
行路差δの求め方(回折減衰)
行路差δの求め方(回折減衰)
 

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